スーパーのパートやアルバイトの仕事内容は?元店長経験者が徹底解説!

この記事は「これからスーパーマーケットで働いてみようかな?」と考えるあなたに向けて書いた記事です。

スーパーでパートやアルバイトとして働くメリット・デメリットや仕事内容について、店長として勤務経験のある私「だいすけ」が詳しく解説します。記事の後半では、採用されやすくなるコツについても紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね!

なお、パート・アルバイトの仕事と社員の仕事は内容が大きく異なります。スーパーで社員として働く際の仕事内容を知りたい場合には、以下の記事をご覧ください。

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この記事を読み終えた後、あなたのココが変わります!
  • スーパーの仕事内容がわかる
  • スーパーで働くメリット・デメリットもわかる
  • スーパーにパートとして採用されるコツがわかる

筆者のプロフィール

執筆者(だいすけ)のプロフィール
某ドラッグストアに3年勤務し店長経験
某スーパーマーケットチェーンに契約社員として転職
1年半で正社員へ登用
入社3年目で部門マネージャー、5年目でスーパーバイザーを経験
8年目には店長へ昇進。年収600万円達成!
現在は脱サラし、フリーランスのWebライターとして活動中(4年目)

厳しいとされる小売業界でトントン拍子に昇進を果たし、業界内での転職も経験している私が実情を交えつつ解説いたしますので、ある程度リアルな情報がつかめるかと思います。

目次

スーパーでパートやアルバイトをするメリット

スーパーでパート・アルバイトをするメリットについて解説します。

未経験でも挑戦しやすい

未経験者でも挑戦しやすい点は大きなメリットです。

入社したばかりの時期はそれなりに覚えることがありますが、基本的には単純作業が多いため、慣れてしまえば取り組みやすいところがあります。また大手のスーパーならマニュアルも用意されており、仕事を覚えやすい環境が整っているのも特徴です。

あまり難しくなくて、気軽に取り組める仕事に就きたい場合には、スーパーでの仕事に挑戦することをおすすめします。

ライフスタイルに合わせて働きやすい

スーパーではシフト制が採用されており、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働きやすい面が特徴です。たとえば午前中、午後から夕方、あるいは夜間の勤務など、希望する時間帯に限定して働けます。

たとえば子育て中であっても、子供が保育園や幼稚園に通っている間に勤務できるため、家庭とのバランスを保ちながら働けるわけです。また学生が夜間の勤務を選択すれば学校帰りに働けます。

勤務時間も柔軟です。1日4〜5時間からの短時間勤務が可能なため、気軽に始めやすいところがあります。また経験を積みスキルを高めていけば、フルタイムで働く道も選べます。

個々の生活スタイルに合わせて働ける点はスーパーで働く大きなメリットです。

時給に加給がつく場合がある

スーパーでは、時給に加えて加給が適用されるケースがあります。

たとえば日曜日夜間など特定の時間帯・曜日に働くと、時給に追加して時間帯加給が設けられている場合があります。また高いスキルや専門性を要する業務を担当する場合には、難易度に応じた加給(職能給)が付くこともあります。

ただし加給の有無や、加給制度の内容は企業によって異なります。多くの場合、加給については面接時に採用担当者から説明されるものです。

しかし何も説明がなければ、こちらから質問することをおすすめします。

スーパーでパートやアルバイトをするデメリット

スーパーでパート・アルバイトをするデメリットについて解説します。

肉体的な負担を伴うことがある

スーパーマーケットでの日常業務には肉体的な負担が伴います。

たとえば食品部門が扱う商品には米や飲料、酒など重量品が含まれ、運搬や品出しを行う際に身体への負担が大きくなりがちです。また調理業務やレジ業務における長時間同じ姿勢での立ち仕事も、身体へ負担は少なくありません。

さらに店内には商品を冷やすための冷蔵庫がたくさん置かれており「寒さとの戦い」になることもしばしばです。

皆さんかなり厚着をして働いていますが、それでも「寒い、寒い」が口癖になるくらい店は寒いです。

このようにスーパーの仕事は、肉体的な負担がやや多くなりがちです。

土日は休みづらい

スーパーが忙しくなる土日祝日は、仕事を休みづらいところがあります。基本的には平日休みが多くなるため、土日に休む家族とは休みを合わなくなりがちです。

土日の休み希望を出せなくはないのですが、暗黙のルールによって特別な理由がないと土日の休み希望を出しづらい雰囲気があることもしばしばあります。

理由が冠婚葬祭ならば、土日休みを取れると思います。

店によっては、社員がバランス良く土日休みを割り振ってくれる店舗もあります。全く土日の休みがなくなることはないかもしれません。

しかし基本的には、土日は休めない仕事であることを覚悟すべきです。

部門別の仕事内容を紹介

以下のようにスーパーはいくつかの部門が集まって構成されています

 
パート・アルバイトの求人については多くの場合、どの部門で募集されているかが明記されています。この章では、部門ごとにどのような仕事内容があるかを紹介します。

サービス部門(レジ部門)

サービス部門は主にレジを行う部門です。スーパーの仕事の中でも一番イメージしやすいかもしれません。

レジ業務では、現金払いのみならずクレジットカードや電子マネーなど、さまざまな支払い方法に対応した操作手順を覚える必要があります。

またスキャンした商品を空のレジカゴに移す作業には少しコツがいります。潰れにくい商品と潰れやすい商品を瞬時に見極め、潰れにくい商品から手際良く詰めていく必要があるためです。そのため素早い判断力が求められます。

このように初めは覚えることも多く戸惑うかもしれませんが、2週間もすれば慣れるのでご安心ください。

サービス部門(レジ部門)の特色として、他の部門に比べてお客さんと接する機会が多い点が挙げられます。店舗の顔と言っても過言ではないため、フレッシュな笑顔丁寧な接客が重要になる部門です。

サービス部門で働く人には、レジをスピーディーかつ正確にこなす手際の良さと、人当たりの良さが求められる傾向にあります。

またレジ業務をこなせるようになると、サービスカウンター担当に抜てきされる場合があります。

サービスカウンターの業務

ギフト対応
店内の商品やカタログ品の発送を受け付ける業務です。

宅配対応
自宅への配送を受け付ける業務です。

特別注文対応
大量注文の受付けや、店で扱っていない商品の取り寄せを行う業務です。

返品対応
商品の返品を受け付け、別の商品との交換、または返金を行う業務です。

ラッピング
商品の包装を行う業務です。希望があれば、のしがけも行います。

このようにレジ業務に比べて、サービスカウンターの業務はかなり範囲が広がります。よってサービスカウンターを担当できるようになると、時給に加給がつく場合があります。

生鮮部門

生鮮部門は生鮮食品を扱う部門です。バックヤードと呼ばれるお客さんの立ち入らないエリアでの、商品作りが仕事の中心となるため、接客の機会は限られます。黙々と働きたい人に適した部門です。

一言に生鮮部門といっても「青果・野菜部門」「鮮魚部門」「精肉部門」といった具合に、扱う品目の異なる3つの部門に分かれます。

生鮮部門の仕事

加工・調理
入荷した食材を加工・調理する仕事です。

青果・野菜部門ではカボチャや白菜をカットしたり、精肉部門では機械を使って挽肉を作ったり、包丁を使ってスライスしたりします。鮮魚部門では生魚をさばいて切り身にしたり、寿司ネタを作ったりします。

パック詰め・値付け
専用の機械を使って、調理した商品をトレーに入れてラップをかけたり、値段をつけたりする仕事です。

陳列
値付けした商品を売り場に並べる作業です。

また店内で調理する商品の他にも、入荷したまま売り場に陳列する商品もあります。たとえば野菜部門ではキャベツや白菜、精肉部門ではソーセージやハムなどは、調理や加工を必要とせず、そのまま売り場へと陳列できます。

値引き
売れ残ってしまった商品を値引きする作業です。専用の機械を使って値引きシールを発行して、商品に貼り付けます。どの商品を値引きするかは、社員の指示に従って進めることになります。

清掃
作業室(食材を加工したり、保管したりする部屋)を清掃する仕事です。生鮮部門にとって衛生管理は重要なため、清掃マニュアルに沿って毎日掃除します。

このように生鮮部門の業務にはさまざまな種類があり、出勤する時間帯によって担当する業務が異なります。

朝、昼に出勤するパートはパック詰めや値付け、陳列などかんたんな仕事から始めて、慣れてきたところで加工・調理を担当するケースが一般的です。調理技術が高まると加給がつく場合もあります。

一方、夜に出勤するパート・アルバイトは、調理や陳列に携わることは少なく、値引き清掃を主に行うことになります。

惣菜部門

惣菜部門はお弁当お惣菜を作る仕事です。料理が好きな人にはおすすめできる部門です。

ただし全て商品の作り方がマニュアル化されており、そこまで難しい調理技術は求められません。人並みに料理ができる人であれば充分取り組めます。

惣菜部門の仕事

加工・調理
弁当や惣菜、寿司などを調理する作業です。

値付け
調理した商品に、専用の機械を使って値段をつける仕事です。

陳列
値付けした商品を売り場に並べる作業です。店内で調理した商品のほかに、すでに調理された弁当や惣菜を並べる場合もあります。

値引き
売れ残った商品を値引きする作業です。専用の機械を使って値引きシールを発行し、対象商品に貼り付けます。どの商品を値引きするかは、社員の指示に沿って進めることになります。

清掃
作業室(食材を加工したり、保管したりする部屋)を清掃する仕事です。清掃マニュアルに沿って毎日掃除します。

生鮮部門同様、惣菜部門でも出勤する時間帯によって担当する業務が異なります。

惣菜部門においては、朝〜昼の時間帯に出勤するパート・アルバイトは調理陳列を担当するのが一般的です。はじめは単一のメニューを担当しつつ、慣れてきたら少しずつ担当できるメニューを拡大していくことになります。

一方、夜に出勤するパート・アルバイトは、調理や陳列に携わることは少なく、値引き清掃を担当します。

食品部門

食品部門は、スーパーにある生鮮食品と惣菜以外の商品を全て管理する部門です。食品部門は扱う商品によってグロサリー部門・日配部門・日用品部門の3つの部門に分けられます。

グロサリー部門:菓子・調味料・飲料・酒など常温で管理できる商品を扱う部門
日配部門:パン・豆腐・牛乳・冷凍食品など期限が短いか、または冷蔵や冷凍で管理する商品を扱う部門
日用品部門:ティッシュやラップなど日用品を扱う部門

食品部門の仕事

発注
専用の端末を使って商品を発注する仕事です。在庫が過剰になったり不足したりしないように適正な量の発注を心がける必要があります。

品出し
日々納品される商品を、売り場の決められた位置に商品を並べます。

補充
売り場の商品が少なくなった場合、倉庫から在庫を運び出して追加する作業です。

賞味期限チェック
商品の賞味期限をチェックして、期限が迫っていたり過ぎていたりする商品を見つける仕事です。

値引き
賞味期限が近づいている商品や生産終了になる商品を値引きして売り切る仕事です。専用の機械を使って値引きシールを発行し、対象商品に貼り付けます。

生鮮部門や惣菜部門と異なり、食品部門では調理や加工といった仕事はありません。

しかし、とりわけ責任のある仕事である発注を担当することになります。適正な量の発注はベテランでも難しいものです。また扱う商品の種類が多くて、覚えるのが非常に大変な面もあります。

経験の浅いうちは、品出しや補充を行いながら商品の場所を覚えることに専念するのが一般的です。その後「飲料担当」や「菓子担当」といった具合に担当を割り当てられて、発注業務に取り組むことになります。

【元店長が語る】パート・アルバイトとして採用されるコツ

採用を担当していた経験から、パート・アルバイトとして採用されるためのコツを紹介します。

スーパーに通じる職歴・経験があればアピール

前提としてスーパーの仕事に通じるような職歴があれば、ぜひ履歴書に書いておきましょう。即戦力になれる人材は重宝されるからです。

たとえばレジ部門ならば「レジの経験」、生鮮・惣菜部門なら「飲食店の厨房にいた経験」などがあるとアピールポイントになります。

未経験でもアピールできる3つのポイント

ここまで読んで「経験がないと採用されないのかな?」と思った方もご安心ください。次にあげる3つのポイントは、経験がなくてもアピールでできる点です。

人当たりの良さをアピール

人当たりの良さをアピールできると、採用される確率は高まります。

スーパーではお客さんや一緒に働くスタッフなど、多くの人との関わりのある仕事です。どんなに経験や技術を持つ人であっても愛想がなかったり、ツンケンしていると円滑に仕事を行うことが難しくなります。

そのため「人当たりの良さ」がある人は、採用担当者に好まれます。

たとえばきちんと挨拶ができたり、笑顔でコミュニケーションを取ったりできれば、スーパーに通じるような経験がなくても、採用につながりやすくなるのです。

長く働きたいことをアピール

「長く働きたいアピール」は採用担当者の心に刺さります。

パートやアルバイトを一人前に育成するまでには、多大な時間や労力を費やす必要があります。すぐに辞められてしまうと、育成にかけたコストは水の泡になってしまうのです。

だいぶ育ってきたなという頃に辞めていかれると、
悲しいものがあります……。

そのため採用担当者は、なるべく長期にわたって働いてくれそうな人を求めています。よって面接においては「長く働ける職場を探していた」が殺し文句になるかもしれません。

土日祝日に働ける点をアピールする

スーパーは、基本的に土日祝日が出勤になる仕事です。

採用担当者もかなり気にしている点なので、おそらく土日に働けるかどうかは質問を受けると思います。ここで明確に「土日祝日出勤できます」と即答できない場合には、採用されるのは難しいかもしれません。

むしろこちらから先手を打って土日祝日に働ける点をアピールしていくと、採用担当者の印象はグッと良くなります。

まとめ

この記事ではスーパーでパートやアルバイトを始めたい人に向けて、仕事内容働くメリット・デメリットを紹介しました。

スーパーで働く魅力は、未経験でも挑戦しやすかったり、ライフスタイルに合わせて柔軟に働けたりする点です。その一方で、土日祝日は基本的に出勤になる点においては、あらかじめ理解しておく必要があります。

また一言にスーパーで働くといっても、レジ部門や生鮮部門など様々な部門があり、仕事の内容も異なります。この記事を参考にして、ぜひあなたが働いてみたい部門を見つけてみてくださいね。

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この記事を書いた人

スーパーマーケットやドラッグストアに延15年勤務。店長やスーパーバイザーを経験しました。現在は退職し、フリーランスのWebライターとして活動中。2時の父.

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