フリーランスとはどんな働き方?メリット・デメリットや仕事の獲得方法を解説

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フリーランスとして働く魅力の一つは、好きな時間・場所で働ける自由度の高さです。自分で自分の人生を舵取りしている感覚が強まります。サラリーマンとして毎日決められた時間や場所で働くあなたにとっては、非常に気になるワークスタイルといえるのではないでしょうか?

とはいえフリーランスとして働くことには、メリットのみならずデメリットもあるため、誰にでも勧められる働き方ではありません。

そこでこの記事ではフリーランスとはどのような働き方かを簡単に解説したうえで、働くうえでのメリット・デメリットを解説しています。記事の後半では、独立して働ける職業の種類や仕事を獲得するための術など、フリーランスの働き方に気持ちが傾きかけているときに、知っておくべき内容も紹介しています。

この記事を読み終えた後、あなたのココが変わります!

この記事を読み終えた後、あなたのココが変わります!
  • フリーランスとはどんな働き方かが分かる
  • フリーランスとして働くメリット・デメリットを理解できる
  • フリーランスとして働ける職業の種類がわかる
  • フリーランスが仕事を得るための手段を把握できる
  • フリーランスが独立する際に行うべき開業準備の内容も理解できる

執筆者(だいすけ)のプロフィール
某ドラッグストアに3年勤務し店長経験
某スーパーマーケットチェーンに契約社員として転職
1年半で正社員へ登用
入社3年目で部門マネージャー、5年目でスーパーバイザーを経験
8年目には店長へ昇進。年収600万円達成!
脱サラ前と脱サラ後にプログラミングスクール受講
現在は脱サラし、フリーランスのWebライター・Webデザイナーとして活動中(4年目)

目次

フリーランスとは?

フリーランスとは複数のクライアントのプロジェクトに参加して自身のスキルやサービスを提供する働き方のことです。

一般的にフリーランスには、企業に所属せず個人で働く人が多いものです。しかし、企業に所属しながら副業を行う場合であっても、さまざまなクライアントのプロジェクトに参加して働いている場合には、フリーランスと見なすことができます。

フリーランスと個人事業主との違い

フリーランスと個人事業主については、しばしば混同されることがありますが、それぞれには明確な違いがあります。個人事業主とは、法人格を持たずに自身の事業を独立して運営する個人のことです。通常は開業届を提出し、法人税法に基づいて税務上の区分がされます。

個人事業主の中には、フリーランスとして働く人以外にも、飲食店や小売店を開業して経営する人も含まれます。このように、個人事業主は広義に個人でビジネスを行う全ての人を指し、その中にフリーランスという働き方が含まれるわけです。

フリーランス人口は増加している

ランサーズが発表した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」のデータを見ていただくとわかるように、フリーランス人口経済規模年々増加しています。

引用:「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」

このように、2015年に937万人だったフリーランス人口は、2021年に1577万人にまで増加しています。

フリーランスとして働くメリット

フリーランスが増加している背景には「フリーランスとして働くことで得られるメリット」が、現代を生きる人たちにとって、とても魅力的に映るからではないかと考えます。

この章では、フリーランスとして働くメリットを紹介します。

自分で仕事を選べる

フリーランスとして働く大きなメリットの一つは、仕事内容を自由に選択できることです。

依頼される全ての仕事を引き受ける必要はなく、仕事内容や報酬を確認したうえでやりたい仕事だけを受けられます。一方で、やりたくない仕事は断ってもかまいません。また自分のやりたい仕事を求めて営業活動をしたり、公募されている案件に応募したりできる自由もあります。

仕事を選べる自由がある点は、フリーランスならではの魅力です。

自由な働き方ができる

フリーランスとして働く二つ目のメリットは、自由な働き方ができることです。基本的にフリーランスは、クライアントが求める成果物を期日までに提出できれば、ある程度柔軟な働き方が許されています。

たとえば場所や時間に囚われずに仕事を進めることができます。完全在宅で働けるため、職場の煩わしい人間関係に気をつかうこともありませんたとえば、朝型人間ならば早朝から働いて夜はゆっくりしたり、夜型人間なら朝ゆっくり目覚めて、深夜にかけて集中的に働いたりできます。

ライフスタイルや個々の特性に合わせて仕事の進め方を調整し、ワークライフバランスの向上を図れる点は、フリーランスとして働く大きな魅力です。

やり方次第で高い収入を得られる

やり方次第では会社員では得られないほどの高い収入を獲得できることも、フリーランスとして働くメリットです。

フリーランスが請け負える案件の報酬は、低いものから高いものまで玉石混交です。基本的には難しい技術を要する仕事ほど単価が高い傾向にあるため、スキルを磨くほど高収入が期待できます。また資本力の高いクライアントとのパイプを作れれば、相場を遥かに超える収入につながることもあります。

さらには、フリーランスとして培った経験をもとに、YouTubeブログを始めることで収入の柱を複数築くこともできます。

一方で、サラリーマンの場合は、大きな仕事を成し遂げたからといって、給与に反映されないケースが多いもの。やり方次第で、得られる収入を高められる点もフリーランスとして働く魅力の一つです。

フリーランスになるデメリット

フリーランスとして働くことには、メリットのみならずデメリットもあるためこの章で紹介します。

収入が不安定

フリーランスは収入が不安定になりがちです。

雇用されていないため固定給最低賃金のような保証がなく、自らが請け負った案件の報酬のみで生計を立てねばなりません。

継続的に得ていた仕事が打ち切られたり、顧客の支払いが遅れたり、体調を崩して働けなくなったりすることがあります。つまり収入が大きく減少するリスクを、常に抱えた状態で働いているのです。

確定申告が大変

確定申告とは、1月1日から12月31日までの課税期間における収入や支出を基に所得を計算し、納税すべき所得税を確定する一連の手続きです。フリーランスにとって確定申告は収入を生まない作業であり、大きな負担にもなります。

通常、確定申告は2月16日から3月15日までに済ませる必要がありますが、前年の経理が十分でない場合、その期間中に膨大な作業量を負担しなければなりません。こうした事態を避けるために、フリーランスは日々自らの収入や経費を正確に計算し、経理作業に取り組む必要があります。

組織で働いている場合には総務部や経理部などの部署が日々の経理や確定申告を処理してくれますが、フリーランスは全て自己責任でこれらを行わなければなりません。

確定申告の申告方法には青色申告白色申告の2種類がありますが、フリーランスには青色申告が推奨されます。青色申告は手続きが複雑ですが、最大で65万円の特別控除が受けられるため、節税効果が高いことが特徴です。

確定申告や青色申告は耳にするだけで頭の痛くなりそうなワードかもしれませんが、などの会計ソフトを使用すれば会計処理や申告書作成が簡略化されるため、税務の知識が不十分でも取り組めます。

社会的信用が低くなる

フリーランスになることにより、社会的信用が低下してしまうのもデメリットの一つです。

安定した収入源がないとみなされ、クレジットカード住宅ローン、賃貸契約などの審査が通りづらいことがしばしばあります。フリーランスとして独立する場合、会社員のときに前もってクレジットカードを取得したりローンを組んだりすべきかもしれません。

フリーランスとして働ける代表的な職業

フリーランスとして働ける職業は多岐にわたるため、どのようなものがあるかを紹介します。

Webライター

Webライターは、企業や個人の依頼を受けてインターネット上のコンテンツを作成する仕事です。ブログ記事や製品レビュー、Webサイトのテキスト、YouTubeのシナリオなど、さまざまな形式のコンテンツを手掛けます。

パソコンで文章を書く技術があれば、初心者でも始めやすいのが特徴です。

文章をたくさん書いても苦にならない人や、人にわかりやすく物事を伝えるのが好きな人には特に向いています。また、案件の単価は執筆する文章のテーマに依存するため、特定の分野に詳しい人は稼ぎやすい職業です。

エンジニア

フリーランスエンジニアは、企業や個人の依頼を受けてプロジェクトに参加し、システムやアプリケーションの設計・開発・テスト・保守などを行う仕事です。

フリーランスエージェント「レバテックフリーランス」のデータによれば、フリーランスエンジニアの平均年収は500〜600万円と安定しています。フリーランスエンジニアになるためには、プログラミングやデータベースの保守・管理など専門的なIT技術が求められます。またプロジェクトの管理者を担うケースも多いため、コミュニケーションスキルマネジメントスキルなども必要です。

未経験からフリーランスエンジニアとしてキャリアをスタートさせるのはかなり難しいかもしれません。プログラミングスクールで専門的なITスキルを習得後、一度はエンジニア転職を果たした後に独立する流れが一般的です。

プログラマー

プログラマーは、ソフトウェアやアプリケーションを動かすために必要なコードを書く職業です。フリーランスプログラマーとして働く場合、案件ごとに契約を結び、主にコーディング作業を担当します。

プログラマーとエンジニアは混同されがちですが、両者には役割の広さに違いがあります。エンジニアはシステム全体の設計やプロジェクトの管理を担当しますが、プログラマーは主に技術的な実装をメインに行います。

エンジニアは広範な責任を負う管理職に近い立場であるのに対し、プログラマーはコーディングに特化した技術職としてプロジェクトを支える役割を担います。

プログラマーになるためには、プログラミング言語の習得が必要です。人気のある言語には、PythonJavaScript、Java、Rubyなどがあります。

Webデザイナー

Webデザイナーは、企業や個人の依頼を受けてWebサイトのデザインを作成する仕事です。主にサイトのレイアウトや色彩、フォント、画像などの視覚的な要素をデザインしてWebサイトを構築します。Webデザイナーは、PhotoshopIllustrator、Figmaなどのソフトウェアを使用して、視覚的なデザインを作成するのが主な業務です。

Webデザイナーには、おしゃれなサイトをデザインするセンスが求められると思われがちですが、それだけでは本質を捉えていません。デザインされたWebサイトは、お問い合わせ件数や売り上げの向上など、クライアントの求める役割を果たさなければなりません

そのため、Webデザイナーには目的を達成するためのマーケティングスキルや、クライアントのニーズを引き出すためのコミュニケーションスキルも求められます。

また、フリーランスのWebデザイナーを目指すなら、HTML/CSSやJavaScriptなどの基本的なコーディングスキルを習得しておくことをおすすめします。これにより、ブラウザ上にデザインしたサイトを構築できるようになり、請け負える案件の幅が広がります。

Webデザイナーを目指すうえでは、多岐にわたるスキルを体系的に身につけることが必要なため、Webデザインスクールへの通学がおすすめです。

Webマーケター

Webマーケターは、企業や個人の依頼を受けてインターネット上でのマーケティング活動を計画・実行する仕事です。主な業務には、SEO(検索エンジン最適化)やSNSマーケティング、コンテンツマーケティング、メールマーケティングなどがあります。

これらの業務を通じて、Webマーケターはデジタル広告の企画・運営を行いながら、製品やサービスの購入や問い合わせの増加を目指します。また、専用の分析ツールを使って、マーケティング活動の効果を測定し、改善策を提案することも重要な役割です。

Webマーケターには、市場のトレンドや消費者の行動を理解し、効果的なマーケティング戦略を立てる能力が求められます。

フリーランスのWebマーケターとして働く場合、さまざまなクライアントのプロジェクトに参加し、自分のスキルと経験を活かして多岐にわたるマーケティング活動を担当します。フリーランスとして成功するためには、最新のマーケティング手法やツールを常に学び続ける姿勢が重要です。

動画クリエイター

動画クリエイターは企業や個人の依頼を受けて、目的や用途に合わせた動画コンテンツを制作する仕事です。主な業務には、企画立案、撮影、編集、アニメーション作成、音声の収録や編集などがあります。動画クリエイターは、YouTube動画、広告動画、企業のプロモーションビデオ、教育用コンテンツなど、多岐にわたる動画を手掛けます。

動画クリエイターとして活動するためには、動画編集ソフトを使用する技術が必要です。また、作品の方向性を立案するための企画力、シナリオを作成するためのライティング力、動画をつなぎ合わせて魅力的なストーリーを紡ぎ出す構成力も求められます。

動画編集に関するスキルは独学でも磨けますが、より専門的な技術を習得したり、映像業界に人脈を作りたいと考えたりする場合には、クリエイタースクールへの受講もおすすめです。

フリーランスが仕事を獲得するための5つの方法

この章ではフリーランスが仕事を獲得するための方法を紹介します。

クラウドソーシング

クラウドソーシングは、仕事を見つけたいフリーランスと仕事を頼みたいクライアントを結ぶマッチングサービスです。クラウドソーシングサイトを活用することで、インターネット上で多くの案件にアクセスでき、自分のスキルや条件に合ったプロジェクトへと自由に応募できます。

クラウドソーシングサイトは、駆け出しのフリーランスでも仕事を見つけやすいところが魅力です。しかし、価格競争が激化しており、社会一般的な報酬の相場を大きく下回る案件も多い点がネックです。また、報酬の一部を手数料としてクラウドソーシングの運営元に支払わなければならない点も考慮する必要があります。

代表的なクラウドソーシングサイトには、クラウドワークスランサーズがあります。フリーランスとしてキャリアをスタートさせるならば、まずは登録しておきたいサービスです。

フリーランスエージェント

フリーランスエージェントは、フリーランスの仕事探しをサポートするサービスで、クライアントとフリーランスの間に専門性を持ったエージェントが入り仲介を行います。

クラウドソーシングと混同されることもありますが、エージェントがフリーランスに合った案件を見つけてくれたり、案件や契約条件の交渉を代行してくれたりする点が違いです。さらに、キャリアアップに向けた面談やセミナーへの参加もサポートしています。

フリーランスエージェントを活用する大きなメリットは、条件が良く信頼性の高い案件に繋がれる点です。一方デメリットとして、優良案件に絞られているため案件数はクラウドソーシングに比べて少なく、それなりのスキルや実績を持ったフリーランスでないとなかなかマッチングが成立しない点です。

代表的なフリーランスエージェントには、レバテックフリーランスがあります。

スキルマーケット

スキルマーケットは、フリーランスが自分のスキルやサービスを商品のようにパッケージ化して出品できるプラットフォームです。サービスを必要とする顧客がネットショップのように購入できます。

フリーランスが手軽に仕事を見つけられる場として人気があります。

スキルマーケットのメリットは、サービス内容や料金を自由に設定できるため、クラウドソーシングに比べて条件を自分主導でコントロールしやすい点です。さらに、プラットフォーム内でのレビューや評価により信頼性を高め、効率的に次の仕事へと繋げられます。

一方のデメリットは多くのフリーランスが登録しているため、競争が激しい点です。特に実績のないフリーランスは最初の仕事を獲得するまでに時間がかかることがあります。また、取引が成立する場合、手数料が生じる点にも注意が必要です。

代表的なスキルマーケットには、やタイムチケットなどがあります。

直営業

フリーランス自身がエージェントやクラウドソーシングを介さず、クライアントと直接交渉して仕事を獲得する方法もあります。

直営業を効率的に行うには業界のトレンドや企業のニーズを把握し、アプローチ先を絞り込んでいくことが欠かせません。

アプローチする相手が決まったら、DMや電話、SNSなどの手段を使って、自分と契約を結ぶことで、クライアントに対してどんなメリットをもたらせるのか、テキストや会話で端的に示すことが重要です。このとき、ポートフォリオの提示が必須です。ポートフォリオとは、フリーランスの技術を端的に伝えるための作品集を指します。

ポートフォリオの種類
エンジニア&プログラマー:オリジナルのWebアプリ
Webデザイナー:オリジナルのWebサイトや制作実績を載せた作品集
Webライター:オリジナルのブログサイトや記事実績を載せた作品集
動画編集者:既存のポートフォリオサイト作成サービスに映像作品を掲載 or YouTubeチャンネル

ポートフォリオは、クラウドソーシングやフリーランスエージェントなどを介して案件を探す際に役立ちます。

アプローチ後のフォローアップも重要で、相手の反応に応じて追加情報を提供したり、面談の機会を設けたりします。直営業はクライアントとの直接的なやり取りを通じて信頼関係を築き、継続的な仕事の獲得に繋がります。クラウドソーシングサイトやスキルマーケットのように手数料がかからず、クライアントと直接取引ができるため、中抜きされることもなく成功すれば大きな収入が期待できます。

一方で、営業スキルが必要となるため、営業未経験者にはハードルの高い手法と言えます。

知人経由

直営業にハードルを感じる場合には、知人へのアプローチに取り組んでみるのもおすすめです。

自身のスキルを周囲に伝えたり、名刺をこまめに渡したりすることを心がけておくと、ある日突然仕事が舞い込むかもしれません。さらに、ポートフォリオを用意して、自分ができることを端的に伝えられるようにしておくと、知人もあなたの活動内容を理解でき、必要な時に依頼しやすくなります。

もともと繋がりのある人とのプロジェクトであるため信頼性が高くスムーズに仕事を進められる利点があります。これといったデメリットはないため、他の手法と併せて取り入れるべき案件獲得の手段と言えます。

フリーランスの開業準備

フリーランスとして独立前と独立直後に行っておくべきことを紹介します。

独立資金を貯める

開業直後は安定した収入が得られないため、独立前に開業資金を貯めておくべきです。開業資金は事業を始める際に必要な初期投資生活費をカバーするためのものです。

フリーランスの職業は総じて、店舗を持つ場合に比べて開業費用がかからない傾向にありますが、それでもいろいろ出費はかさみます。たとえば、パソコンやカメラ、ソフトウェアの購入費用、ネット環境の構築費用、Webサイトの運用費用、オフィスの設置費用、半年分の生活費などを計上して必要な金額を見積もりましょう。

必要な独立資金を見積もったら、目標とする金額を貯められる時期に目処をつけ、独立の時期を決めるのがベターです。

副業から始めてみる

フリーランスとして独立を考えているなら、副業から始めてみることを強くおすすめします。

本業を続けながら副業に取り組むのであれば、多少報酬の低い案件でも実績作りのためと割り切って取り組む余裕が生まれるわけです。また副業を通じてスキルを磨いたり、人脈を構築したりすることで、独立後に事業が安定しやすくなります。

このように副業から得られるメリットは豊富です。クラウドソーシングサイトやスキルマーケットを活用して、独立前から実績を積み上げてみましょう。

開業と税務の手続き

フリーランスとして長期的に稼ぐならば、税務署に開業届を提出しておくことをおすすめします。社会的な信頼が高まったり、青色申告が行えたりと様々な恩恵を受けられるためです。

開業届には事業名や事業内容、所在地、連絡先、代表者の氏名など、事業に関する基本的な情報を記載します。書類の作成と手続きにはさほど負担はかかりません。開業届を提出することで正式に個人事業主として登録されます。

また開業届の提出後、青色申告の承認申請を行えます。青色申告を行うためには、開業から2か月以内に「青色申告承認申請書」を税務署に提出することが必須です。青色申告の手続きを行うかどうかは任意ですが、フリーランスとして本格的に稼ぐつもりなら、なるべく青色申告の手続きを行うべきです。

青色申告のメリットとして、控除額が最大65万円に増えるため、高い節税効果が期待できます。ただし、青色申告を行うためには複式簿記での記帳が必要です。しかし、会計ソフトを利用すれば、自動で帳簿を作成できるため、簿記の専門知識がなくても問題ありません。

開業届の提出や青色申告の承認申請はいずれも任意ですが、フリーランスとして独立するうえで得られる恩恵は大きいため、必ず行っておくことをおすすめします。

各種保険の準備

フリーランスとして独立する際には、さまざまな保険の準備・手続きが必要です。会社員時代には企業が提供する健康保険や厚生年金に加入していたかもしれませんが、フリーランスになると自分でこれらの保険に加入する必要があります。一言に保険といってもいくつか種類があるため紹介します。

健康保険(義務)

フリーランスは一般的に国民健康保険に加入します。加入手続きは市区町村役場で行い、所得に応じて保険料が決まります。また退職から2年間は、会社員時代にかけていた健康保険を任意継続する方法もあります。

任意継続と国民健康保険のどちらが保険料が安くなるかは、家族構成や所得によって異なります。それぞれの保険料のシミュレーションを行い、安い方に加入することをおすすめします。

国民年金(義務)

フリーランスになると厚生年金から国民年金に切り替わります。自営業者は第一号被保険者に区分されるため、退職日の翌日から14日以内に市区町村役場で手続きを行う必要があります。詳しくは以下のページをご覧ください。

「日本年金機構|国民年金に加入するための手続き」

国民年金は基本的に全国一律の保険料ですが、経済的に困難な場合は免除猶予の制度も利用できます。また、将来の年金受給額を増やしたい場合は、国民年金基金個人型確定拠出年金(iDeCo)への加入も検討すると良いでしょう。

所得補償保険(任意)

所得補償保険は、病気やケガで働けなくなった場合に所得を補償する保険です。会社員の場合、病気やケガで就業できなくなった際には社会保険から傷病手当金を受けられますが、フリーランスの加入する国民健康保険には傷病手当金の制度がありません。そのため任意で所得補償保険に加入しておいた方が良いのです。

民間の所得補償保険に加入する際には、フリーナンスフリーランス協会などのフリーランス向けのサービスを利用すると団体割引を受けられてお得です。

フリーナンスとフリーランス協会の違いについては以下の記事で詳しく解説しています。

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損害保険(任意)

損害保険とは、賠償責任保険や業務遂行中の事故に対する補償を含む包括的な保険です。フリーランスとして働くうえでは、業務中のトラブルによりクライアントから損害賠償を請求されるリスクがあります。この場合、フリーランス向けの損害保険が役立ちます。

過失や事故による賠償責任を負った際に、一定の金額まで補償を受けられるため、安心して業務に取り組むことができるわけです。

生命保険・医療保険(任意)

生命保険や医療保険の見直しも重要です。フリーランスになると収入が不安定になる可能性があるため、家族の生活を守るための保障を見直すことが必要です。

フリーランスとして安心して働くためには、保険の準備が欠かせません。必要な保険に適切に加入し、業務に専念できる環境を整えましょう。

まとめ

この記事ではフリーランスとはどのような働き方なのかや、フリーランスとして働くメリット・デメリットについて詳しく解説しました。

フリーランスとは、複数のクライアントのプロジェクトに参加してサービスを提供する働き方のことです。エンジニアやライター、デザイナーとして自身の持つスキルを提供する対価として、報酬を得られます。

働く場所や時間を自分の裁量で決められる自由度の高さは、フリーランスとして働く大きなメリットですが、その分収入が不安定になりがちな点は押さえるべきデメリットです。

そのためこの記事を読みフリーランスとして活動したいと思う場合、勢いで会社を辞めてしまうことは、決しておすすめできません。

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この記事を書いた人

北海道の十勝で活動するフリーランスライター。2時の父。
SEO記事やインタビュー記事を中心に350本以上の実績あり。サラリーマン時代は、スーパーマーケットやドラッグストアに15年勤務。店長やスーパーバイザーを経験。

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