個人事業主・フリーランス向け決済代行サービス3選!導入のメリット・デメリットも解説 

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キャッシュレス化が進む中、個人のビジネスでもカード決済や電子マネー、QRコード決済に対応できるようにしておくのが望ましい状況です。しかし、一口にカード決済といってもVisaやMastercardなど、複数の会社があるため一つひとつ審査を受けて導入していては、手間も費用もかかってしまいます。

そんな中、複数の決済サービスを集約して導入できるのが、決済代行サービスです。決済代行サービスを利用すれば、多様な決済方法に対応できる環境を速やかに作れます。

本記事ではフリーランス・個人事業主におすすめの決済代行サービスを3種類紹介し、導入のメリット・デメリットについても解説します。

目次

決済代行サービスは個人事業主やフリーランスでも利用できる

決済代行サービスとは、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済などをまとめて導入できるサービスです。

企業が利用するサービスといったイメージがあるかもしれませんが、個人事業主やフリーランスも利用できます。クレジットカード会社や電子マネー事業者と個別に契約するケースと比べ、審査のハードルが低いため、法人に比べて信用の面で劣る小規模事業者にとっては、実用性の高い選択肢です。

また決済代行サービスの導入により、お客様は豊富な決済手段から好きなものを選べるようになるため、サービスの利便性を向上させられます。

クレジットカード決済の申し込み審査ではビジネスの実態が重要

カード決済を導入する際は、事業の実態を証明する必要があります。

個別にカード会社の審査を受ける場合のみならず、決済代行サービスを利用する場合でも事業実態を確認される点は同じです。法人と個人事業主とでは、審査の際に提出を求められる書類が異なります。

個人事業主・フリーランス:開業届の写し
法人:登記簿謄本(発行から6カ月以内)

決済代行サービスの導入により対応できるようになる決済方法の種類

決済代行サービスを利用する場合、お客様は現金払いの他に、以下のような決済手段を利用できるようになります。

決済手段特徴向いているビジネスの例
クレジットカード後払い方式で分割払いや高額決済にも対応。国内外で幅広く利用されている・高額商品の販売
・幅広い年齢層の顧客を想定するサービス
電子マネーICカードやスマホを使って即時決済
(例)SuicaやiD払いなど
・対面販売全般
(カフェ、小売店、イベント出店など)
QRコードスマホでQRコードを読み取って決済
(例)PayPayや楽天ペイなど
・セミナー
・ワークショップ
・移動販売などスモールビジネス

フリーランス・個人事業主に適した決済代行サービスの選び方

決済代行サービスにはさまざまな種類があるため、どれを選んでよいか悩んでしまうかもしれません。そこで、ここでは決済代行サービスの選び方について紹介します。

1.手数料などのコストが適切か

決済代行サービスを導入する際は、どれくらいコストがかかるかを見て導入を判断する必要があります。

最も重視すべきは決済の度に売上に対してかかる決済手数料です。決済手段によりますが、主に3%が決済手数料の相場であり、3%を下回れば低コストと判断してよいでしょう。

また決済手数料だけでなく、月額利用料が固定で発生するサービスもあるため、注意が必要です。決済手数料が安くても固定費用が高い場合、かえって負担が増える可能性があります。

加えて対面決済では、QRコード払いやカード決済のための専用端末の購入が必要で、相場はおよそ20,000円程度とやや高額です。この点、端末を無償でリースできるサービスもあるため、初期費用を抑えられます。

まとめると費用面を重視して決済システムを選ぶ場合、以下の3点で比較することが大切です。

  • 決済手数料
  • 月額利用料
  • 端末購入費

2.対応できる決済手段の種類

決済代行サービスを選ぶ際は、対応している決済手段が自分のビジネスに合っているかを確認することが重要です。現在では、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済のいずれかが欠けているサービスはほとんどありません。

だからこそ注目したいのが、それぞれの決済手段でどのブランドと提携しているかという点です。

たとえばJCBは使えるがAMEXは使えない、交通系ICには対応していないなどの違いがあります。自分のターゲット層を想定し、利用されやすいブランドがそろっているサービスを選ぶことが大切です。

あわせて、メインで利用したい決済手段の手数料が安いかどうかも、決済代行サービスをコストで比較する際のポイントになります。

3.セキュリティ対策が万全か

決済代行サービスを選ぶ際は、セキュリティ対策が整っているかを必ず確認しましょう。決済情報の漏洩がもとになり、事業に対する信頼の失墜損害賠償問題への発展など大きなリスクにつながりかねません。

多くの場合、決済代行サービスの公式サイトには、セキュリティ対策に関するページが設けられています。こうしたページをもとに、各サービスのセキュリティに対する取り組み内容を知っておくことは大切です。

プライバシーマークやISMS認証を取得しているか、クレジットカード情報保護の国際基準「PCI DSS」に準拠しているかが一つの判断基準になります。トリプルDESやDUKPT方式など暗号化の技術が採用されていれば、外部から決済情報を盗み見されるリスクが防止されるため、安全性が高まります。

専門的な用語が多くわかりづらいと感じるかもしれませんが、最低限、セキュリティに対する取り組みを、公式ページで示しているサービスを使うようにしましょう。

個人事業主やフリーランスにおすすめの決済システム3選

個人事業主やフリーランスにおすすめの決済システムを3種類紹介します。

1.STORES(ストアーズ)決済

画像引用|STORES決済

STORES決済は、導入実績80,000社以上を誇る信頼性の高い決済サービスです。対面販売だけでなく、ネットショップや請求書URL決済にも対応しており、非対面ビジネスにも柔軟に活用できます。

中でも請求書URL決済は利便性が高く、オンライン上にカード決済対応の請求ページを簡単に作成でき、URLを送るだけで決済を完了させられます。

入金方法は自動と手動のいずれかを選択でき、自動入金なら毎月20日に入金される仕組みです。

一方、手動入金なら利用者の申請に応じて1〜2営業日で振込されるため、自分の資金計画に合わせて好きなタイミングで現金化できます。たとえ手動入金であっても入金手数料は良心的で、10万円未満で200円、10万円以上で無料とほとんど負担にならない点も魅力です。

項目内容
対応決済手段クレジットカード(VISA、Mastercard、JCBなど)
電子マネー(Suica、iD、QUICPayなど)
QRコード決済(PayPayなど)
請求書URL決済
初期費用・端末代スタンダードプラン:0円
フリープラン:19,800円
決済手数料クレジットカード・電子マネー:1.98%〜3.24%
QRコード:3.24%
月額料金フリープラン:無料
スタンダードプラン:3,300円(税込)
導入スピード最短3営業日(申し込み・審査完了後)
入金サイクル手動入金:1〜2営業日
(10万円未満:振込手数料200円/10万円以上:無料)
自動入金:翌月20日
(振込手数料無料)
セキュリティ対策PCI DSS準拠
トリプルDES・DUKPT
カード情報非保持
3Dセキュア2.0
不正監視体制完備

なお、STORES決済の評判については以下の記事で詳しくまとめています。「STORES 決済良さそう!」と思ったあなたは、ぜひご覧ください。

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2.Square(スクエア)決済

画像引用|Square決済

Square決済は、初期費用・月額固定費用が完全無料で利用できるオールインワン型の決済サービスです。対面のクレジットカード決済は手数料2.5%と低コストで、店舗営業やイベント出店などを行う個人事業主・フリーランスに適しています。

決済端末は購入制ですが、「スマホでタッチ決済」を活用すれば専用端末なしで導入できます。スマホを読み取り端末として使えるため、費用を抑えたい個人事業主にも向いています。

また、ISO 27001認証やPCI DSS準拠、端末内でのデータ暗号化など、セキュリティ対策も万全です。顧客情報を安全に取り扱える体制が整っており、安心して導入できるサービスといえます。

項目内容
対応決済手段クレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)
電子マネー(交通系IC、iD、QUICPay)
QRコード決済(PayPay、楽天ペイなど)
URL決済
初期費用・端末代0円〜84,980円
決済手数料対面:2.5%〜3.25%
請求書決済:3.25%
オンライン:3.6%
月額料金無料
導入スピード最短当日〜3営業日(種類により異なる)
入金サイクル三井住友・みずほ:翌営業日
それ以外の銀行:週1回金曜日
セキュリティPCI DSS準拠
ISO 27001
端末内暗号化
不正監視・多層防御

3.AirPAY(エアペイ)

画像引用|AirPAY

AirPAYは、iPhoneまたはiPadがあれば導入できる、初期費用・月額料金無料の決済サービスです。審査通過後に無償貸与されるカードリーダーとアプリを使えば、77種類以上の決済ブランドに対応できます。

タッチ決済やオンライン決済にも対応しており、対面・非対面の両方で柔軟に活用できる点も魅力の一つ。また対面と非対面手数料が変わらないのも魅力です。

入金回数は大手銀行で月6回、それ以外でも月3回と十分な頻度が確保されています。カードリーダーを無償で利用できる点も魅力ですが、利用にはiPhoneまたはiPadがあることが条件になります。

項目内容
対応決済手段クレジットカード
電子マネー(交通系IC、iD、QUICPay)
QRコード決済
初期費用・端末代初期費用0円
カードリーダー無償貸与(iPhone/iPadが必要)
※プリンター等別途
決済手数料クレジットカード・電子マネー:3.24%、
交通系電子マネー、QRコード:2.95%
coin+:0.99%
月額料金無料
導入スピード審査後に機器発送、即日利用可
入金サイクルクレジットカード・電子マネー:
月6回(みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行)
月3回(その他金融機関)
オンライン・QR決済:
月1回※ゆうちょ銀行は不可
セキュリティPCI DSS準拠
PCI PTS認定取得
EMVレベル1・2対応
カード情報は端末に残らず、暗号化(DUKPT)して安全に処理
iPad/iPhone紛失時も情報漏洩リスクなし

決済代行サービスを導入する3つのデメリット

ここでは決済代行サービスを導入するうえでデメリットとなる要素を3種類紹介します。これらを理解した上でも、利用した方が良いと感じるのであれば迷わず導入すべきです。

1.決済手数料が発生する

決済代行サービスでは、1件ごとに決済手数料が発生します。多くのサービスでは手数料率が約3%前後で、現金取引に慣れている場合は、利益率の変化に戸惑うかもしれません。決済代行サービスの種類によって手数料は異なるため、主要な決済手段の手数料を比較し、自分のビジネスに最適なプランを選ぶことが大切です。

ただし、決済手数料は「支払手数料」や「雑費」として経費に計上でき、確定申告にも反映可能です。たとえ利益率が一時的に下がっても、節税効果を加味すれば、長期的にはそれほど大きな負担にならない場合もあります。

むしろ売上が上がるのなら、利益率を落としても利益額で、導入前を上回る結果も期待できるでしょう。

2.入金までに時間がかかる場合がある

決済代行サービスにより売上が立つ場合では、現金と異なり即時に資金が手元に入るわけではありません。

サービスによって入金サイクルは異なり、月に数回といったケースが一般的です。導入の際は資金繰りに影響が出ないよう、事前に各サービスの入金スケジュールの確認が欠かせません。

その点、STORES決済のように、手数料を支払うことで手動で入金申請ができる仕組みのあるサービスを選べば、好きなタイミングでの現金化が可能になります。入金までのタイムラグを気にする場合は、柔軟な入金方式を備えた決済代行サービスを選択するようにしましょう。

3.情報漏洩のリスクがゼロではない

カード決済では個人情報を扱うため、情報漏洩のリスクが伴います。万が一漏洩が発生すると損害賠償を受けることになりかねません。同時に、信頼も失うため事業の存続も危ぶまれます。

こうしたリスクを最小限に抑えるには、国際基準に準拠したサービスの利用が重要です。

たとえば「PCI DSS」や「ISMS」を取得しているか、暗号化方式や不正監視体制が整っているかを確認しましょう。決済代行サービスの公式サイトでは、セキュリティ対策に関する情報がまとめられているケースがほとんどです。

もし、公式サイトにセキュリティに関する記載が見当たらない場合、そのサービスは利用をさけたほうが無難でしょう。

決済代行サービスを導入する3つのメリット

次に、オンライン決済サービスの導入により得られる、3つのメリットを紹介します。

 1.導入・運用の手間とコストを同時に削減

決済代行サービスを活用すれば、複数の決済会社と個別に契約する必要がなく、導入作業が簡略化されます。審査や機器設定も一括で進められるため、短期間でスムーズに運用を開始できます。

また、個別契約に比べて手数料や初期費用が抑えられる傾向にあるため、コスト面でも有利です。手間とコストを抑えて導入できる点は、資金力にあまり余裕がなく、なおかつ忙しい個人事業主やフリーランスにとって大きなメリットになります。

2.会計・売上管理が効率化する

決済代行サービスを導入すると、会計処理や売上管理の手間を大幅に削減できます。タッチ決済やQRコードの読み取りなど、スピーディーな決済手段をお客様が自由に選べるため、現金管理の負担も軽減されるからです。

POSレジや専用アプリと連携すれば、売上データが自動で集計され、帳簿づけや確定申告にかかる時間を大幅に短縮できます。会計ソフトと連携できる決済サービスを選べば、仕訳作業まで自動化されるため、日々の経理業務にかかる負担を最小限に抑えることが可能です。

3.顧客満足度の向上につながる

多様な決済手段を用意することで、お客様の支払いニーズに応えやすくなり、満足度の向上につながります。

電子マネーやクレジットカードなど、特定の決済手段を日常的に使う方にとっては、使い慣れた方法で支払えるほうが安心感につながるもの。現金払いに抵抗のないお客様であっても、カードによる分割払いが選べるなら、高額な商品やサービスの購入を後押しするきっかけになるでしょう。

たとえ同じ金額を支払う場合でも、選択肢が複数あるだけで「自分に合った方法で購入できた」と感じられるようになります。その体験が満足度の向上につながり、結果として「また利用したい」と思っていただける可能性が高まるわけです。

自分の状況に合う決済サービスを導入して、ビジネスを効率化させよう

決済代行サービスは、フリーランスや個人事業主でも手軽に自身のビジネスへと取り入れられます。ただしサービスの持つメリットを享受するためにも、自分のビジネスに合った決済代行サービスを選ぶことが重要です。今回紹介した決済代行サービスの特徴を以下にまとめましたのでご確認ください。

サービス名サービスの特徴
STORES決済■ 強み
・全体的に決済手数料が安め
・月額3,300円プランならVisa/Mastercard決済手数料が1.98%
・フリープランでも2.48%と比較的低コスト
・手動入金なら任意のタイミングで現金化可能

■ 注意点
・10万円未満の手動入金には1回200円の手数料がかかる
・対面でのカード決済には専用端末の購入が必要

■ 向いている人
・自分の好きなタイミングで売上を現金化したい人
・決済手数料の低さを重視する人
Square決済■ 強み
・初期費用、月額固定費が無料
・スマホでタッチ決済に対応、端末不要で運用可能
・みずほ、三井住友銀行なら翌営業日に入金可能
・対面のカード決済手数料が2.5%と低コスト

■ 注意点
・オンライン決済の手数料が3.6%とやや高め

■向いている人
・手軽に導入できる決済サービスを探している人
AirPAY■ 強み
・初期費用・月額利用料
・振込手数料すべて無料
・QRコード決済「coin+」は手数料0.99%と非常に低コスト
・交通系電子マネーも2.95%と割安
・対面・非対面で手数料が同じ
・70種類以上の決済ブランドに対応・カードリーダーは無償貸与

■ 注意点
・iPhoneまたはiPadが必要
・ゆうちょ銀行は入金口座として利用不可
・クレジットカード、電子マネーの決済手数料が3.24%とやや高め

■向いている人
・手軽に導入できる決済サービスを探している人
・iPhone、iPadユーザー

それぞれのサービスの特徴を押さえて、自分にとって最適な選択を見つけましょう。

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この記事を書いた人

北海道の十勝で活動するフリーランスライター。2時の父。
SEO記事やインタビュー記事を中心に350本以上の実績あり。サラリーマン時代は、スーパーマーケットやドラッグストアに15年勤務。店長やスーパーバイザーを経験。

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