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フリーランスとして活動するうえで、事業用のメールアドレスにフリーメールを使うか、独自ドメインのメールアドレスを使うかは、悩むポイントかもしれません。
結論から言えば、独自ドメインのメールアドレスには、手間とコストをかけるだけの利点があります。本記事では、独自ドメインを利用するメリット・デメリット、そして作り方について解説します。
事業用のメールアドレスに何を選ぶか決めかねている場合は、ぜひ参考にしてください。
フリーランスは事業用のメールを持った方がよい

フリーランスとして活動するなら、プライベート用と事業用のメールアドレスを分けるのがおすすめです。私的なメールと業務メールが混ざると、重要な連絡を見落としやすくなります。これに伴い、対応が遅れることでクライアントの信頼を損なうかもしれません。
その点、プライベート用と事業用のメールアドレスを分けておけばタスク管理を正確に行いやすくなります。とはいえWeb系の仕事では、クライアントの指定によってChatworkやSlackなどのツールがメインの連絡手段になるケースが多いものです。
ただし今はメールでのやり取りがないとしても、今後メールを使うクライアントと取引する可能性は十分にあります。フリーランスの取引先は流動的で、関わる企業が変わるたびに連絡方法も変わるからです。
環境の変化に備え、フリーランスとして活動する上では、事業用のメールを用意しておくと安心です。
事業用のメールにフリーメールの選択はありか?なしか?
GmailやYahoo!メールなどのフリーメールは手軽に使えますが、ビジネスの場では信用度が低いと見なされることがあります。誰でも本人確認なしで作成できるため、信頼性に不安を感じる企業もあるからです。
そのため、一部の企業ではフリーメールを使うフリーランスとの取引を避けることがあり、新規の仕事を獲得する際に不利になる可能性もあります。さらに、企業側のセキュリティ対策によって、フリーメールが受信拒否されたり、迷惑メールとして扱われるケースもあるものです。
もちろん、フリーメールを気にしないクライアントもたくさんいます。ただ、仕事用のメールアドレスが営業時の印象を左右する場合もあるため、フリーメール以外の選択肢を検討しておくのがおすすめです。
フリーランスの事業用メールアドレスには独自ドメインのメールが推奨される
「@(屋号).co.jp」や「@(ブランド名).com」のように、自分専用の独自ドメインを付けたメールアドレスはフリーランスとして、信頼性を高めるうえで有効です。

※fudewotoru(フデヲトル)は、当メディア管理人の屋号です
フリーメールと違い、独自ドメインのメールは取得時に運営者情報の登録が必要な場合があり、社会的な信用度が高いのが特徴といえます。また費用をかけて運用していることから、事業への本気度がクライアントに伝わり、プロフェッショナルな印象を与えられるのもメリットです。
もちろんGmailやOutlookなどのフリーメールを使うフリーランスも多いのが実態ですが、前述のとおり、一部の企業はフリーメールをビジネス向きではないと判断し、取引を控えることもあります。信頼性を高め、営業をスムーズに進めるためにも、独自ドメインのメールアドレスを検討してみるとよいでしょう。
独自ドメインで仕事用メールアドレスを作る4つのメリット

独自ドメインで仕事用のメールアドレスを持つメリットは以下の4つです。
- 信頼性向上につながる
- 情報漏洩のリスクが低減する
- 営業にプラスの影響を及ぼす
- 独自ドメインでWebサイトを運用できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
1. 信頼性の向上につながる
フリーランスが独自ドメインでメールアドレスを取得することによって、信頼性の向上につながります。
独自ドメインのメールアドレスは、取得時に運営者情報の登録が必要な場合が多く、これにより実在する事業として認識されやすくなるためです。また維持費や手間をかけて取得・運用することで、スパムメールではないことがある程度証明され、対外的に安心感を与えられます。
一方、フリーメールを使用するフリーランスも多く存在しますが、企業によっては取引を敬遠されるケースもあります。特に信頼性を重視する企業との取引を視野に入れる場合、独自ドメインのメールアドレスを使用することが有効です。
2. 情報漏えいのリスクが低減する
独自ドメインのメールは、アクセス制限や多要素認証(※1)の強制的な適用など、手厚いセキュリティ設定を施せます。不正アクセスのリスクを大幅に軽減し、業務に関わる情報をより安全に管理できる環境を整えられるのが大きな強みです。
一方、フリーメールのアカウントは、その利用者の多さからリスト型攻撃(※2)の標的になりやすく、過去に流出したパスワードを使った不正アクセスのリスクが高まります。また偽のログイン画面に誘導され、フィッシング詐欺のターゲットにされることも少なくありません。
万が一アカウントが乗っ取られると、過去のメールや添付ファイルが流出する恐れがあります。情報漏えいによって取引先との信頼が損なわれ、場合によっては損害賠償を求められる可能性も否定できません。リスク防止の観点から、独自ドメインでメールアドレスを持つことが推奨されます。
※1 多要素認証:知識情報、所持情報、生体情報の中から2種類以上を選んで認証を行うセキュリティの手法
※2 リスト型攻撃:何らかの手段でIDとパスワードの組み合わせを入手し、不正ログインを試みる手法
なお、フリーランスとしての働き方には情報漏洩の他、業務上のミスで賠償責任を負ってしまうリスクも孕んでいます。こうしたリスクの備えにフリーランス向けの保険へと加入しておくことがおすすめです。
以下の記事では、フリーランス保険の大手2社を比較しているため、フリーランスとしての活動に不安を感じる場合には、ぜひご覧ください。
3. 営業にプラスの影響を及ぼす
独自ドメインのメールアドレスを持つことで、フリーランスの営業活動へのプラスの影響ももたらされます。
たとえば案件に応募する際にメールを使う場合、フリーメールより独自ドメインのメールアドレスの方が印象が良くなる傾向にあります。
また独自ドメインのメールアドレスを持つことで、より自信を持って名刺交換や商談に臨めるようになります。小さな要素に思えるかもしれませんが、フリーランスにとって心の平静を保ち、堂々と営業できる環境を整えることはとても重要です。
たしかに営業活動の結果のすべてが独自ドメインの有無で決まるといったことはありません。しかし、独自ドメインの取得が、スムーズな案件獲得を後押ししてくれる要素になりうるのです。
4. 独自ドメインでWebサイトを運営できる
メールアドレスだけでなく、自身のWebサイトURLにも独自ドメインは活用できます。

確かにノーコードのWeb作成ツールやブログサービスを使えば、独自ドメインなしでもサイトの作成は可能です。しかし、提供会社のドメインをURLに含めねばならないケースが多く、簡素な印象を与えてしまいかねません。
独自ドメインを使用したWebサイトを持てば対外的に、よりプロフェッショナルな印象を与える効果も期待できます。ブログサイトを立ち上げ、自身の技術やサービスを知ってもらえるように、情報発信をするのもよいでしょう。
さらにメールアドレスとWebサイトのドメインを統一することで一貫性が生まれ、提供するサービスのブランド価値も向上します。
フリーランスとして活動するなら、情報発信やセルフブランディングを行えるWebサイトを持つことは大きな強みです。
独自ドメインで仕事用メールアドレスを作る2つのデメリット

一方、独自ドメインで仕事用のメールアドレスを作るデメリットは以下の2つです。
- 取得に手間がかかる
- 費用がかかる
それぞれ詳しく解説します。
1. 取得に手間がかかる
独自ドメインのメールアドレスを作成するには、一定の手間が発生します。Gmailなどのフリーメールは、アカウント作成だけで即時に利用できますが、独自ドメインのメールを取得する場合、手続きが必要となります。
具体的には、ドメインの取得、サーバー契約、メールの受信設定などを行わねばなりません。これらの作業を初めて行う場合、思わぬ労力がかかることもあります。
ただし、これらの作業は一度設定すれば継続的に運用できるため、一時的な負担に過ぎません。信頼性やセキュリティの向上など得られるメリットを考えれば、手間をかけてでも導入する価値は十分にあります。
2. 費用がかかる
フリーメールと異なり、独自ドメインのメールアドレスを運用するには、ドメイン取得費用に加えてサーバーの維持費が必要です。「ドメインだけじゃなく、サーバーも必要なんだ」と意外に思うかもしれませんが、メールのデータを保管する場所としてサーバーが必要になります。
そこで次からは、独自ドメインとサーバー利用料の相場を紹介します。
独自ドメインの費用相場
独自ドメインは「トップレベルドメイン」と「セカンドレベルドメイン」を組み合わせて作成します。

このようにトップレベルドメインは「.com」「.jp」などの部分を指し、これによって取得費用が変わります。
.com / .jp:1,000〜3,000円程度(年間)
.biz / .info / .net:200〜800円程度(年間)
.com や .jp は多くの企業が利用しており、ビジネス用途として信頼性が高い傾向にあります。一方で、.biz や .info は安価ですが、信頼感がやや弱まる可能性があります。
サーバー利用料
メールの運用にはサーバーが必要です。レンタルサーバーを契約すると、独自ドメインのメールアドレスやメールデータを管理できるようになります。
サーバーの料金相場はおおよそ以下のとおりです。
価格重視のレンタルサーバー:月額100〜500円
高性能なレンタルサーバー:月額1,000円以上
個人でビジネスを運用する場合には、価格重視でサーバーを選んでも問題ありません。一つのサーバーでいくつかのプランが用意されているので、価格の安いものを選びましょう。
しかし、Webサイトやブログサイトを立ち上げるならば、ユーザーが快適にサイトを閲覧できるよう、性能にもこだわる方がよい場合もあります。
独自ドメインでメールを作る手順

独自ドメインでメールを作る手順は以下のとおりです。
- メールアドレスを決める
- ドメイン業者にてドメインを取得
- レンタルサーバーと契約しドメインを紐付け
- サーバーでメールアドレスを発行する
- メールソフトの設定
なお選択するサーバーによって、メールを利用できるまでの手順は異なります。上記の手順でいうと3〜5の手順です。これらの工程における細かな操作については、サーバーごとに用意されているヘルプページやカスタマーサポートを活用してみてください。
この章では、独自ドメインでメールアドレスを作成するまでの大まかな流れをつかみましょう。
あらかじめメールアドレスをどんな文字列にするのか決めておきましょう。メールアドレスは「ローカル名@ドメイン名」の形式で作成されます。
ローカル名(@の前の部分)は、フリーランスの名前やイニシャルを使うのが一般的です。名前を入れることで、相手にとって誰からのメールなのか一目で分かるようにするとよいでしょう。
ドメイン名(@の後の部分)は、ドメインサービスを介して希望の文字列を取得します。ドメインは「トップレベルドメイン」と「セカンドレベルドメイン」の2つで構成され、トップレベルドメインは「.com」や「.jp」などの部分です。

このうち、セカンドレベルドメインは自由に決められるため、屋号やブランド名を入れると印象に残りやすくなります。
独自ドメインの取得には、ドメイン取得業者を利用するのが一般的です。ほとんどの業者では「ドメイン検索」機能を提供しており、希望するドメインの文字列を入力して利用可能か確認できます。
以下はお名前.comの検索画面です。

画像引用元:お名前.com公式サイト
どのドメイン業者にも上のような検索窓が設置されており、任意のドメインを入力することで利用可能かや費用がいくらかかるかなどを示してくれます。
希望するドメインがすでに使用されている場合、ハイフンを入れるなどして調整すると取得しやすくなります。たとえば「fudewotoru.com」というドメインが使用できない場合、「fude-wotoru.com」に変更することで対応できます。
メールアドレスを運用するには、レンタルサーバーを契約し、メールサーバーを用意する必要があります。その後、取得した独自ドメインとサーバーを紐づけることで、サーバー上で独自ドメインのメールアドレスを作成できます。
最近は、ドメインとレンタルサーバーを同じ業者が提供するケースが増えており、一括で申し込める場合もあります。このようなサービスを利用すれば、ドメイン取得からメールサーバーとの紐付けまで比較的簡単な手順で進められます。
次の章で紹介する「おすすめのドメイン取得サービス」はいずれも、併せてサーバーの提供を行っているためぜひ参考にしてみてください。
ドメインとサーバーの紐づけが完了したら、サーバー側でメールアドレスを発行します。ここまでの作業が完了していれば、メールアドレスの作成は簡単に行えます。
ただし、メールアドレスの発行方法はサーバーごとに異なるため、具体的な手順を事前に確認しておくことが重要です。「サーバー名 メールアドレス 発行」などで検索すると、詳しい手順を解説した記事が見つかります。
最後に、メールソフトで独自ドメインのメールアドレスを設定します。メールソフトは、メールの送受信を行うツールで、代表的なメールソフトには「Microsoft Outlook」や「Mozilla Thunderbird」などがあります。
設定方法はサーバーによって異なるため、「サーバー名 メールソフト 設定」などで検索し、具体的な手順を確認するとスムーズです。
ドメイン業者の選び方は取得費用と更新費用で選ぶ
ドメイン業者を選ぶ際、最も重視すべきポイントはなんといっても価格です。
ドメイン取得サービスは、基本的にドメインの提供が主な役割であり、機能面での違いが少ないため、コストの差が選択の決め手となります。
取得費用は初回のみの支払いですが、ドメインを維持するには毎年の更新費用がかかります。そのため、長期的に利用する場合は、取得費用だけでなく、更新費用の安さを考慮することで、トータルコストを抑えられます。
またドメインとサーバーをセットで契約できる業者を選ぶのもコストダウンに有効です。サーバーとのセット契約には、ドメイン永久無料やサーバーの割引キャンペーンなどの特典が付くことがあり、コスト面でのメリットが大きくなります。
代表的なドメイン業者5社を価格で比較
ここではおすすめのドメイン業者を5種類紹介します。それぞれ価格を調査しているため、ドメインを取得する業者選びの参考にしてみてください。
サービス名 | リンク | 料金(税込) | 提携サーバー | ドメインとサーバーのセット申し込み特典 | |
.com | .jp | ||||
X server domain | 取得1円 更新1,602円/年 | 取得1円 更新3,102円/年 | X server | ドメインの永久無料 ※ただしサーバーのプランを「スタンダードプラン」にする場合、「.jp」は永久無料の対象外期間限定でサーバー代の割引キャンペーンあり | |
お名前.com | 取得0円 更新1,408円/年 | 取得0円 更新3,102円/年 | お名前.comサーバー | サーバー代が初月無料ドメインの永久無料 ※ただし「.jp」は永久無料の対象外(.comは対象) | |
スタードメイン | 取得980円 更新2,047円/年 | 取得1,330円 更新3,201円/年 | スターレンタルサーバー | ドメイン永久無料※ただしサーバーのプラン「スタンダードプラン」を選ぶ場合.jpは永久無料の対象外(「.com」は対象) | |
Value Domein | 取得790円 更新1,994円/年 | 取得1,155円 更新3,905円/年 | コアサーバー | サーバーの初月使用料金無料ドメインの永久無料(「.com」「.jp」いずれも永久無料の対象) | |
ムームードメイン | 取得799円 更新1,728円/年 | 取得999円 更新3,344円/年 | ムームーサーバー | サーバー費用2ヵ月間無料ドメインの永久無料(「.com」「.jp」いずれも永久無料の対象) |
フリーランスとして活動するなら独自ドメインでメールアドレスを作ってみよう
本記事では、独自ドメインのメリット・デメリット、取得の手順について詳しく解説しました。
フリーランスとして事業用のメールアドレスを持つことは、業務効率化につながる重要な要素です。特に、独自ドメインのメールアドレスは信頼性を高め、プロフェッショナルな印象を与えられるため、クライアントとの取引がスムーズに進みやすくなります。
一方で、独自ドメインを取得するには手間やコストがかかるため、導入を迷う人もいるでしょう。しかし、一度設定すれば長期的なメリットを得られるため、フリーランスとしてのブランディングを考えるなら検討する価値は十分にあります。
また独自ドメインとサーバーを同一の業者で契約すると、コストを抑えられる場合もあります。自分に合った方法を選び、事業の信頼性向上に活かしてみてくださいね。
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