スーパーへの就職はやめとけと言われる理由7選!正社員のきついところは?

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スーパー業界への就職を検討するとき、ネガティブな意見に行手を阻まれることがあるかもしれません。たとえばネットで「スーパー 就職」と検索すると、「やめとけ」というワードが一緒に表示されてしまうため「実際のところどうなの?」と、不安になることもあるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、スーパー歴10年、店長も経験した私「だいすけ」が、スーパーへ就職するのはやめとけと言われる理由に対し、独自の見解を交えつつ実態を紹介していきます。

記事の後半では、スーパーに就職するメリットも紹介しているため、メリットとデメリットの両面をつかんだうえで、スーパーへ就職すべきかどうか検討できるようになります。

この記事を読み終えた後、あなたのココが変わります!
  • スーパーに就職するのはやめておけといわれる理由がわかる
  • スーパーに就職するメリットもつかめる
  • メリットとデメリットの両面を比べて、スーパー業界にチャレンジするかどうか決められる

執筆者(だいすけ)のプロフィール
某ドラッグストアに3年勤務し店長経験
某スーパーマーケットチェーンに契約社員として転職
1年半で正社員へ登用
入社3年目で部門マネージャー、5年目でスーパーバイザーを経験
8年目には店長へ昇進。年収600万円達成!
脱サラ前と脱サラ後にプログラミングスクール受講
現在は脱サラし、フリーランスのWebライター・Webデザイナーとして活動中(4年目)

厳しいとされる小売業界でトントン拍子に昇進を果たし、同業種・他業種、両方の転職も経験している私が実情を交えつつ解説いたしますので、ある程度リアルな情報がつかめるかと思います。

目次

スーパーへの就職はやめとけと言われる理由は?正社員のきついところを解説

この章では、スーパーへの就職はやめとけと言われる7つの理由を紹介します。

やめとけと言われる理由1.残業が多く長時間労働になりやすいから

スーパーへの就職をやめとけといわれる理由の一つは、長時間労働や残業が多いからです。

「いやいや、スーパーはシフト制で働く時間が決まっているはず」と思うかもしれません。しかし、実際にはシフト通りに仕事を終えられることはあまりなく、残業が多めでした。経験上、特に「売上の低い店の管理職」になってしまうと、長時間労働が顕著に増えます。

売上の高い店の方が忙しく、残業が増えそうなイメージを持つかもしれませんが、実際には売上の低い店の管理職の方が大変な場合があります。なぜなら、売り上げの低い店は人員が絞られており人手が足りず、管理職がプレイングマネージャーとして、実務とマネジメントの両方をこなさなければならないからです。

売上の低い店の管理職は、仕事量がえぐいです

一方、売上の高い店の管理職は、豊富な人員を効率的にマネジメントできれば、自身の仕事量も調節できるため、工夫しだいで比較的残業を減らせます。

売上の高い店の管理職が決して楽というわけではありません。マネジメントの範囲は広がるため、プレッシャーは大きくなります。

またバイヤーやスーパーバイザーなど本部系のスタッフも長時間労働になりがちです。

これらの職種はフィールドワークとデスクワークの両方を大量にこなす必要があり、パソコンを持ち帰って家でも仕事をしないと、業務が追いつかないことが多いのです。

やめとけと言われる理由2.給料がよくないから

「スーパーの正社員は他の職業に比べて給与が低いからやめとけ」という意見です。

国税庁の発表によれば、令和4年度の全ての職業の平均年収は458万円です。それに対しスーパーの正社員の平均年収は357.7万円*1で、全体と比較すると年収がかなり低めなことがわかります。

ただしスーパー業界でもキャリアアップできれば、収入はそれなりに高められます。私の場合、入社6年目にはスーパーバイザーに昇進して年収500万円、入社8年目には店長に昇進して年収600万円に到達していました。売上規模の大きい店の店長を任される場合には、年収700〜800万円ということもあります。

ただ全員が全員、店長まで昇進できるわけではありません。定年退職まで国の平均年収450万円に届かない人も一定数います。そのため、スーパーへの就職はやめとけといわれる一因になっているわけです。

*1データ引用元:厚生労働省「jogtag」

やめとけと言われる理由3.土日に休めないから

スーパーは土日祝日にお客さんの来店が集中するため、店が忙しくなります。そのため社員は土日祝日にほとんど休めず、やめとけと言われる一因になっています。

休みが取れるのは、主に平日です。よって土日祝日が休みの家族とはなかなか休みを合わせられず、悲しい思いをするかもしれません。

ただし人員の充実しているお店に所属する場合、交代で土日に休める場合もあります。

私自身、土日は全く休めない店も土曜なら休める店も両方経験しました。スーパーの労働環境は、店の体制しだいでかなり変わるものです。

やめとけと言われる理由4.肉体労働が多めだから

スーパーは肉体労働が多めだからやめとけといった意見もあります。

米・飲料・酒など重要品の運搬や補充作業、レジ業務、生鮮部門の調理・加工作業における長時間同じ姿勢での立ち仕事など、スーパーの業務は身体への負担が大きくなりがちです。

忙しい時間帯には、休憩無しでこうした業務に従事しなければならないこともあり、疲労が過度に蓄積することもしばしばです。

ただしスーパーバイザーやバイヤーなど本部スタッフに昇進する場合には、肉体労働が少なくなり頭脳労働がメインになります。身体より頭を使って働きたい人は、本部スタッフを目指す道もあります。

やめとけと言われる理由5.営業成績について厳しく詰められることがあるから

スーパーの管理職は、売上や利益など営業成績について厳しく詰められがちです。このことが「スーパーはやめとけ」の理由になることもあるようです。

入社後、おそらくはじめに経験する管理職には部門長があります。スーパーは惣菜部門や鮮魚部門などいくつかのセクションに分かれており、このうち一つの部門を統括するのが部門長の役割です。

社歴が2、3年の人でも部門長へ抜てきされるケースがしばしばあります。部門長としてのキャリアが始まってからは、部門の数値目標を達成することが厳しく求められます。

厳しい上司に、数字について詰められながら働いた期間は、
確かにつらく感じられました。

ただし数値責任を負う経験は決して無駄になりません。知恵を振り絞り課題をクリアしていくことで、キャリアップに欠かせない問題解決能力を高められます。

またスーパー業界に限らず他の業界でも、数値目標を課される環境はよくあることです。一方で数値責任の全くない業界を他に求めたとしても、働ける場が極端に限られてしまう気がします。

やめとけと言われる理由6.転勤が多いから

スーパーは多店舗展開されている故に、転勤の頻度が多めです。

1年に3回くらい転勤している年もありました

小売業の社員は色々な店舗を経験しながらノウハウを蓄積し、キャリアアップしていく流れが一般的です。転勤を好まない人や家庭の事情で転勤が難しい人には、向かない環境かもしれません。

やめとけと言われる理由7.対人関係によるストレスが多いから

スーパーは人と接する機会の多さから、対人関係のストレスが多いため「やめとけ」といった意見もあります。

接客の機会が多いスーパーでは、クレームも日常的に発生しがちです。

「買っていった製品が腐っていた」
「レシートを確認したら、値札と金額が違っている」
「店員の態度が気に入らない」

といった具合にさまざまな角度からクレームを受けます。クレーム対応は一歩間違えれば、大惨事になりかねないため、かなり神経をすり減らすことになります。

また、対人関係のストレスの原因は従業員間でもあります。多くの従業員がひしめくように働くスーパーでは、人間関係の軋轢がしばしば生じるものです。

従業員同士の衝突は、当事者としても第三者としてもこれまで多々経験してきました。

人と接する機会が豊富なスーパーでは、確かに人間関係のストレスが多くなりがちです。人と接するのが好きではない人にはつらい環境かもしれません。

ただし転勤するたびに人間関係がリセットされる感覚があります。個人的には延々と同じ人間関係が続く環境よりは、気楽だなと思っていました。

スーパーの店員として働く5つのメリット

ここまでネガティブな実態ばかりを語ってきたので、気分を変えて、スーパーの店員として働くメリットについても紹介します。

1.将来性が安定している

スーパーで働く大きなメリットの一つは将来性が安定している点にあります。食品や日用品など扱う商品には安定した需要があり、景気や社会情勢の変化に左右されづらいためです。

しかし昨今は、テクノロジーの発達によりAIに代替される業務が増えてきています。スーパーでセルフレジが導入されているのを見ると、「スーパーも人間のいらない時代が来るのかな?」なんて思うかもしれませんね。

しかしレジの仕事は、スーパーの仕事のほんの一部でしかありません。食品加工や在庫管理、売り場作り、品出し、清掃など、いたる所で人間の力がこれからも不可欠です。

テクノロジーの進化や社会の変化に負けない将来性の高さがある点は、スーパーの社員になる大きなメリットです。

2.誰でも挑戦しやすい

スーパー業界は誰でも比較的挑戦しやすい業界です。常に人手不足の傾向があり、就職のハードルは低めといえます。

また特別なスキルは必要ありません。もちろん人と接するのが好きだったり、接客経験があったりする方が良いのは間違いありませんが、そういった人ばかりが働いているわけではないのも事実です。人と接するのが苦手な人も、その人なりに懸命に働いています。私は今でも人と接するのは苦手ですが、それでもなんとかスーパーバイザーや店長などのポストをつとめていました。

働き口が見つからなくて困っている人やなんとか社会復帰をしたいと考える人にも、スーパー業界への挑戦はおすすめできます。

3.地域に貢献できる

スーパーは人間が生きていくうえで欠かせない食料品を供給している場です。住民にとってのライフラインになるため、地域への貢献度は非常に高いところがあります。

また地元の生産者から食材を仕入れて、地域経済にも貢献できたり、イベントを企画・開催して、お客さんへエンタメを提供できたりと活躍の場は多彩です。

人の役に立てる仕事に就きたいと考える人にはスーパーの仕事がおすすめです。

4.キャリアアップのペースが早め

キャリアアップのペースが早い傾向にある点は、スーパー業界で働く魅力のひとつです。

社員は年齢に関係なく基礎的な経験を積み実力をつけた者から、どんどん管理職の立場へと昇進していける環境です。

2〜3年のスパンで昇進する人も珍しくなく、実力しだいで短期間に収入を安定させられるチャンスを秘めています。

5.さまざまなビジネススキルが身につく

スーパーは「身につくスキルが少ない」と揶揄されがちですが、仕事を突き詰めていくと、将来に役立つスキルが身に付きます。

  • コミュニケーションスキル
  • マネジメントスキル
  • マーケティングスキル

これらのスキルはどのような業界に行っても求められる、汎用性の高いスキルです。将来的にも非常に役立ちます。

スーパーに勤めることでどのようなスキルが身につくかは以下の記事で詳しく解説しているため、興味のある方は併せてご覧ください。

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スーパーで働くのに向いている人・向いていない人

ここまでを読み、スーパーでへ就職することにはメリット・デメリットの両方が存在することを理解していただけたかと思います。そのためスーパーへ働くかどうか、まだ迷う場合もあるのではないでしょうか?

そこでさらなる判断材料としてスーパーへの就職に向いている人・向いていない人を紹介します。

スーパーへの就職が向いている人

  • 人と接するのが好きな人
  • 人の役に立つのが好きな人
  • 社会復帰したい人
  • 早くキャリアアップしたい人
  • 人見知りを克服したい人
  • 身体を動かすのが好きな人
  • 色々な地域を転々とすることに抵抗のない人
  • 食に関心のある人
  • 料理が好きな人

スーパーへの就職が向いていない人

  • 土日に休みたい人
  • 定時で帰りたい人
  • 転勤がしたくない人
  • 人と接するのが苦手を通り越して大嫌いな人
  • 肉体労働をしたくない人

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まとめ

この記事では、スーパーへ就職するのはやめとけと言われる理由に対し、独自の見解を交えつつ実態を述べてきました。

スーパーへの就職をやめておけと言われる理由は以下の7つです。

  1. 残業が多く長時間労働になりやすいから
  2. 給料がよくないから
  3. 土日に休めないから
  4. 肉体労働が多めだから
  5. 営業成績について厳しく詰められることがあるから
  6. 転勤が多いから
  7. 対人関係によるストレスが多いから

経験者の目から見ても、確かにスーパーで働くうえでは上記のようなデメリットが少なからず存在します。ただし将来性が比較的安定していたり早くキャリアアップできたりと、就職するメリットもあるのは確かです。

メリットとデメリットの両面を考慮したうえで、スーパー業界へチャレンジしてみるのか、別の業界を視野に入れるのか検討してみましょう。当メディアではあなたの挑戦を応援しています!

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この記事を書いた人

北海道の十勝で活動するフリーランスライター。2時の父。
SEO記事やインタビュー記事を中心に350本以上の実績あり。サラリーマン時代は、スーパーマーケットやドラッグストアに15年勤務。店長やスーパーバイザーを経験。

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